中国針灸「精誠堂(せいせいどう)」【千歳烏山 本院】東京都世田谷区南烏山5-9-2 【飯田橋針灸マッサージ治療院】東京都千代田区富士見2-2-3 ドーム飯田橋1F

精誠堂(せいせいどう)

お悩みの症状

腰痛

日本人の90%が一生に一度は経験していると言われる"腰痛"。まさに国民病とも言えるかも知れません。
一口に"腰痛"といっても、その状態や程度は様々です。
"魔女の一撃"とも呼ばれる所謂"ぎっくり腰"は何かの引き金で突然"グキッ"と発症する腰痛の総称ですが、その場で全く動けなくなるほどのものから、比較的動けるもの、或いは後から徐々に痛みが増してくるものなど、人によってその程度や状態は様々です。
痛みの原因も、筋・筋膜性のものや椎間関節性(腰椎捻挫)のものなど、腰痛にも様々な種類があります。
急性腰痛を経験した人の約半数はその後も腰痛を自覚し、そのまた半数はその後も繰り返し"ぎっくり腰"を起こすとも言われています。
慢性的な腰痛の場合、必ずしも急性腰痛に端を発したものばかりではなく、長年の生活習慣や仕事中の動作、姿勢に起因するものも多く、生活や仕事に支障の無い範囲であれば『うまく付き合ってゆくしかない』と考えている方もいるのではないでしょうか?

針灸医学でも、腰痛は決して簡単ではない症状の一つです。ただ、きちんと原因を探り、生活習慣の改善も含め対処してゆけば必ず改善してゆける症状でもあります。

まず針灸医学における一つの捉え方として、腰痛は"腰を流れる経脈の流れが悪くなった状態"と捉えます。針灸医学には「通則不痛、不通則痛」という言葉があり、腰痛に限らず、そこを通る経脈の流れが悪くなった時に"痛み"が生じると考えます。
例えば"冷え"は流れを悪くする原因の一つとなります。寒さで川の流れが凍り滞るように、経脈の流れも冷えで滞るのです。しかもこの"冷え"は腰を直接冷やした場合ばかりとは限らず、足元の冷えが経脈に沿って腰に達した場合や内臓の冷えが腰に影響を及ぼしている場合もあります。
また、PC仕事などが多い現代では、あまり動かない、同一姿勢、不良姿勢が長く続くことも血流を悪くし、滞りを生じる原因となります。慢性腰痛の一つの状態です。中国の養生の言葉に『流れる川の水は腐らない。戸の枢(くるる。蝶番)は朽ちない。動いているからである。』というのがありますが、身体は適度に動いていないと錆び付いた様になり、体内の気血は、流れの悪い川の水が淀むように、停滞して"瘀血(おけつ)"などを生じます。
打撲・捻挫の様に一所に急激な力が加わった場合にもそこに"瘀血(おけつ)"を生じ、激しい痛みを伴います。ぎっくり腰などはこの類と言えますが、ぎっくり腰などのように局所の筋肉そのものに直接負担がかかったような場合は経絡よりも"経筋"を治療対象とする場合があります。"経筋"というのは経脈とは違って物理的に見て触れる所謂"筋肉"のことですが、現代解剖学の筋肉の走行とは異なる古典医学の"筋肉学"です。施術としては局所治療が基本となりますが、経筋は基本的には経脈の流れに沿って経脈に栄養されているものなので、やはり経脈とは切り離せない関係にあります。
この他、ストレスやイライラも気の停滞を引き起こしますが、それに伴う気血の不通が腰で起こればこれも腰痛を発症し得うると考えます。

このように経脈の流れが悪くなる原因は様々で、その誘因もさまざまです。針の治療では、その原因、病状に応じて経脈の流れを通すのに最も適したツボを選択してゆきます。そのため、腰痛だからといっても必ずしも腰に針を打つとは限りません。皆さんの中にも腰痛で針治療を受けた際に足や手のツボに針を打って良くなった経験の人もいると思います。手や足、特に肘・膝から先の部分には経絡全体の流れを調整する重要なツボが多く存在しています。そのため、手や足のツボを使って、腰を通る経脈全体の流れを良くするように施術してゆくのです。その上で必要に応じて腰部にも針灸を施してゆきます。

【症例1】急性腰痛 40代男性 事務職

昨日、自宅にて下に落ちた物を拾おうとしたところ、左腰部にズキンッという痛みが発症。
今日になっても痛みが取れない。
痛みは、靴下を履くような動作時に出る。昨日から場所も痛みの強さも変化は無い。座り仕事の為、普段から腰が重いような痛みがある。他、肩凝り、対人ストレスにより手の痺れを伴う震え、気持ちの落ち込み、食欲低下、便秘、寝汗などがある。

一診目
ストレスに因る胃腸の働きの低下により、腰部に気血が不十分となっていることをベースとして、腰部の経絡の不通が生じたと判断。
ストレスに対するツボ、胃腸の働きを高めるツボ、腰部のツボに刺鍼。20分前後休んで頂いたところ、腰に違和感程度の痛みは残るがずいぶん楽になった。
気分も腰以上にスッキリしており、手の痺れ、震えもやや改善し、肩凝りも楽になった。という事でこの日の治療は終了した。

二診目以降
同様の治療を継続し急性腰痛の痛みは無くなる。
普段の腰の重さと肩凝り、手の震えと痺れ、寝汗に対し、体の中の水分の流れを良くするツボ、筋肉への栄養を高めるツボをプラスして治療。
その後、手の震えと痺れ感、寝汗は改善傾向にあり、治療を継続中。

今回の症例の様に、ぎっくり腰の様な症状も、腰だけに鍼をするよりも全身との関わりを考慮して治療をした方が効果があることもしばしばである。

【症例2】急性腰痛 50代男性

昨日、上に在るものを取ろうとして、右手を伸ばしたところ、左腰から臀部にかけての痛みを発症、寝ている姿勢から起き上がるときに痛む。発症時から、痛みの場所や強さに変化はない。体が温まった後などに、良くも悪くもならない。普段は肩凝り、腰痛などその他の不調は全く自覚がない。
触診したところ、腰と臀部に限局的明確な圧痛がある。背部や下肢に血色の悪さが目立った。

一診目
圧痛が限局的なため、痛みの局部中心に刺鍼。血液の流れを良くする足のツボを加えて休んで頂いたところ、かなり楽になったが、臀部に痛みが残っていた為、痛みの場所に刺鍼しほぼ痛みは消失。

急性の腰痛ではあったが、強い炎症は無く、痛みがかなり限局していた為、痛みの場所に集中的に治療して上手く改善したケースである。

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賀偉総院長が施術を行う本格中国針灸の専門治療院

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